東京へ直結する鉄道は、野田市民の悲願です。
JR常磐線と東武伊勢崎線を利用する以外に都心へ向かう手段がなく、
---東京へ直結する鉄道の整備こそ野田市民の悲願---
こんな市民の大きな夢に向かって、昭和58年、東京直結鉄道誘致運動が産声をあげました。
以降、官民が一体となって様々な形で誘致運動を展開してまいりました。
それから早や30年以上が経過しました。
鉄道新線の建設計画は運輸政策審議会(運政審)の答申に基づいて決定されます。 現在進行中の整備計画は、昭和60年7月の答申第7号を経て、平成12年1月の答申第18号(東京圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について)に基づいて進んでいます。
この中で、野田市までの区間は、同年までに整備を推進すべき路線として、東京8号線(地下鉄8号線:有楽町線)の延伸という形で位置付けられました。 この18号答申中に盛り込まれている計画の目標年次は2015年(平成27年)。
「東京直結鉄道建設・誘致促進連絡協議会(関係する10の商工会・商工会議所)」をはじめこの運動に関係する各機関は、この答申後、それまでの運動をより発展させるべく、答申区間の建設促進と野田市以遠への延伸誘致の早期実現に向けて様々な活動をしております。 18号答申には、TX(つくばエクスプレス)に影響が出ないようにとの内容が含まれており、答申後の誘致運動の柱は、より実行実現性も考慮し、八潮-野田市間の先行整備を優先して行う活動となっています。 八潮から都心へはTXを利用する計画であり、同盟会が行った調査やH19・20年度の国土交通省における都市鉄道整備等基礎調査でも、越谷レイクタウン駅での追越施設の設置、八潮駅でのTXとの直通運転化など一定の条件が整うことで、効果的な速達性向上や乗換利便性などが図られることが確認され、実現に向け大きな弾みがつくものと期待しております。 事業費縮減は課題となりますが、この具体策として、8号線整備とルートの重なる東埼玉道路との連携は極めて効果が高いものと考えております。
東埼玉道路は、八潮市-吉川市間の側道が既に供用開始され、自動車専用部分の用地も確保されていることから、8号線建設促進にも有効活用できるものと考えており、一体整備についても強くPRしていきたいと思っております。また、今後の環境問題への取り組みを考えたとき、鉄道事業は地球温暖化、CO2排出量削減への対策としても大きな評価となり、重要な役割を担うものと思われます。
協議会では、「地下鉄8号線建設促進並びに誘致期成同盟会(関係する行政で組織)」とともに、国土交通大臣・千葉・埼玉・茨城の各県知事に対し、要望活動を毎年休むことなく継続して実施おります。 協議会傘下の商工会議所・商工会青年部でも、促進大会実行委員会を設け「東京・筑波直結鉄道建設・誘致促進大会」として毎年毎年、希望の炎を燃やし続け、総決起大会や各ブロック大会を開催、市民レベルでの誘致PR運動を活発に展開しております。
18号答申からすでに15年がたち、答申の目標年次となりました。
このような中、国土交通省では、平成26年4月「東京圏における今後の都市鉄道の在り方について」交通政策審議会に対し諮問されました。現在審議会では、平成27年度中に答申するべく審議をしているところです。
遅くとも平成28年3月までには答申されることとなり、東京直結鉄道(地下鉄8号線)を含めた首都圏の鉄道網整備について決定がされることとなります。(これまでの答申例では目標年次は15年)
交通政策審議会の情報はこちら
これらのことから、30年以上続けてきたこの東京直結鉄道建設・誘致運動も、今まさに実現には地域住民の
「直結鉄道がほしい!!」という大きな声が国や県に届くことがとても大切です。
地域住民の皆様一体となり、今また、大きなシュプレヒコールをあげ、誘致運動をさらに強力に進めていかなければならない大切な時期となっています。皆さまには引き続きご理解・ご支援・ご協力をお願いいたします。
H27.7月一部修正